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本来の家づくり常識とは?
2024 10 05
『隣町灯りの家』
工房での刻み作業も大詰
柱の刻み加工も終えました。
写真は柱を木口方向から見たもので
全ての柱に割れがあるのが分かるでしょうか。
この割れは自然の木の割れでは無く
意図的に木に割れを入れる背割りと言います
近年では木の乾燥技術が高まり、建築材は人工的に乾燥させた機械乾燥が普及し
芯割を入れなくても木の表面が割れにくい機械乾燥材が多く使われています。
機械乾燥材は木の持つ精油分まで絞り出すので経年での狂いがほとんどなく
表面上の割れも殆んど見当たりません。
伸縮による狂いが無い、割れも生じない、クレームも少なく扱いやすい!
一般的な建築屋の常識となっています。
しかしながらワームスでは現代の常識に逆行した材料の芯割材を使ています。
木は割れます!
伸縮による狂いも生じます!
高温乾燥してないからこそ色艶に香りも良く調湿性能もあります。
これらの特徴があるからこそ本物の木だと思います!
そこを上手く使いこなし、本来の木の良さを活かすのが
木の家づくりのプロだとも思います
何よりも、丈夫で長持ちする家づくりこそ
本来の家づくり常識ではないでしょうか。
ブレずに良い意味で逆行していきたいと思います(笑)