ものを大切にする心
2019.02.09
工房で造作加工です
赤白の原平色がとても綺麗な
杉板ァ40㎜の階段踏板が取れました。
さて、現場に運んで取付、、、おや???
死節発見!!
綺麗な面に死節1つ (泣)
赤身部分は木の芯に近く、木の成長と共に
古い節を身で覆い太く成長していきます。
削り加工する事により
その時の節が腐れ節(死節)となって出てきたのです。
埋め木で対処していきます。
ドリルで腐れ節を削り取り
新たに埋め木処理。
今回の埋め木は楠で!
節が出たり、色味に違いがでたりと
こういったイレギュラーの事があるからこそ本物なんです!
自然の素材を使わせてもらっている事に感謝し
少しくらい出来の悪いものも工夫して使う
ものを大切にする心、先人たちの素晴らしい思想を少しでも
実践し継承していければと思います。
自動カンナの削りくず
木の反り、曲りを直し、仕上寸法にする
加工の際に出る木くずです。
超仕上げカンナの削りくず
名前の通り、最終仕上げで木の表面を
テカテカツルツルに仕上げる際にでる木くずです。
何気なく、家に取付く造作材ですが
カモイ1本にでも大工の気持ちが入っています。
たまにでかまいません、ご自宅についている木を撫でてやってください。
木も喜ぶとおもいます。