今なお刻みは進化中
2023.06.02
工場で仕事してると、某シャッターメーカーの営業さんが来られ
私たちの作業風景を見て
「20年前は刻みされてる工務店さん沢山おられたけど
今はどこに行っても刻みされてる方はいないですよ!ほんと坂口さんところぐらいです。
坂口さん、刻みに力入れ頑張っておられますね」って誉めて頂きました。
誉めていただいた嬉しさの反面、そこまで刻みでの建築が減少してるのかと
残念な話を聞き寂しい気持ちにもなります。
20年前、当たり前だった刻みが減少したのは衰退したからではありません
プレカットが出て来て、多くの人がそっちに走っただけ!
少数派ではありますが、刻みを続けてる者もいて
20年前から精度を上げ今なお刻みは進化中なのです!!!!
『木かげの家』
リビング天井に架かる化粧梁
樹種はケヤキ材!kingof広葉樹!!
堅いケヤキ材との奮闘を書いてみました、ご覧ください。
良い面構えで、こちらを睨みつけています。
私も負けずに睨み返します!
先手はこちらから
電気カンナで削ります
流石ケヤキ材、そう簡単には削らせてくれません、
往復を繰り返し、ようやくここまで削れました。
しかし、まだまだ効いてない様子、、、
いやいや私の方もまだジャブ程度、ここからが勝負だよ。
隅付けをし化粧垂木の掛かる仕口
渡りアゴの溝加工
写真はフラット面の直材に見えるのですが
実は緩やかなアーチ状になっており、
そう簡単に電動丸ノコを入れさせてくれません、、、
やっとのこと鋸溝を入れノミを叩き掘っていきます!
半端ない硬さに私の手もかなりダメージを受けました。
お互い一歩も引かず緊張感あるバトルが続きます!
壮絶な格闘の末、ようやく決着がつきました。
勝者は 私 !!! よっしゃー!
両端の茶臼アリの加工を終え勝負ありです。
今回もとても手ごわい相手でした。
最後にお互いの健闘を称え、
蜜蝋ワックス塗布にてツヤツヤに仕上げてあげました。
経年でより良い色味に化けてくれると思います。
次なる挑戦者は何処のどいつだ!
いつでも相手になってやる! 次は 針山or前田がね(笑)