窓枠見付
2023.07.09
ワームスの得意分野であり、魅力でもある大工造作
造作とは大工手仕事で加工取付する納まり仕事の事で
工場で大量生産される既製品ではなく、素材も含めオリジナルの一点もの造る
大工仕事のことを言います。
とは言え、大工造作で納めた仕事が必ず良い仕事とも限りません。
その納まりに、確実な機能性と意匠性があって、初めて良い造作は生まれると思っています。
ワームスでは、そんな良い造作を日々目指し取り組んでいます。
今回、大壁造りの窓枠について書こうと思います。
※大壁とは柱、梁の構造を上張りし隠した壁づくり
『沢連の家』renovation
窓枠見付30㎜の納まり
2枚屋根の家
窓枠見付6㎜の納まり
写真を比較しながら見ると
見付幅が違うだけで随分印象が変わると感じませんか?
見付30㎜の方は他の造作家具枠見付と同じになり統一感がでて造作家具とも
絡めやすい納まりです。
見付6㎜の方は、窓枠を主張させずとにかくスッキリした納まりです。
見付幅の厚い、薄いはどっちが良い???
正直どちらが正解というのは無いと思います
その時々で試行錯誤しながら試しています。
以前は10㎜でその後30㎜になり今度は6㎜、今後はまた30㎜に戻すみたいな(笑)
ワームスの家は柱、梁を表しの真壁づくりも絡んでくるので
尚の事どちらが良いのか悩むのかもしれませんね、、、、
それで、『木かげの家』はというと
サッシ色、部屋のイメージから6㎜見付で加工する事にしました。
枠全体を6㎜にすると薄すぎて反ったり割れたりするので
6㎜部分を最小限になる様工夫して加工してます(赤枠部)
取付時の精度を上げる為、もう一段薄く削ぎ加工を施してるのが拘り(黄色枠部)
完成時には見付寸法等の細かな事など、誰も気づかないくらい
良い空間になったねと感じる家づくりが理想
そういう家が性能数値では表せない心地よさとして表れる一つと感じています。
『集う家』
窓枠見付10㎜納まり