『よすがの家』
2023.07.25
2023年6月 竣工 『よすがの家』
場所 富山市
敷地面積 504.79㎡
延べ床面積 106.49㎡
旧家の老朽化に伴い元に建っていた場所にて建て替えした平屋建ての住まい
同時にコンクリート塀も解体し新たな木の塀へと再建しました
外壁焼杉板の黒を基調とした住宅に
板を互い違いで縫うように張った板塀が映える外観
風土に合う素材を使うことで地域の風景にも馴染みます
裏庭のある外空間と緩やかに繋ぐデッキテラスを設えました
大きな窓からは天候が良ければ立山連峰も望め
家の中からでも四季を感じれる事は暮らしの楽しみの一つと思います
大判鉄平石のアプローチ土間に鉄平石乱張りの玄関ポーチ土間
雑木の樹々に灯篭のある庭を設えた事で
上質な趣きを感じます
暖簾と杉板で間仕切りった玄関
欅1枚板の造作ベンチに土間は豆砂利洗い出し仕上
玄関引戸は建具職人による製作戸です
小上り和室とも繋がるLDK空間
杉板縦張りワームスオリジナル ウッドウオールが空間のアクセントに
ブビンガ材のダイニングテーブルは
旧家で大事に使っておられた衝立を家具職人によりリメイクしていただいたもの
キッチンは回遊できるアイランド型
杉板材をつかい上手くデザインされた背面収納棚は
大工の手仕事にてつくる造り付け造作です
居室間仕切り壁上部を空調機器の効率を考慮し、敢えて開け放しでの設計としました
各部屋それぞれの空間が繋がる事で
規則良く連続して架かる登り梁が、美しい木組み天井を演出しています
床の間と仏間を設えた和室
こげ茶色に塗られた登り梁と丸太柱は柿渋にて塗装
白い塗壁ともよく似合います
障子戸から入る優しい明かりの入る和室は
心が穏やかとなり落ち着く空間です
木、塗壁、和紙に包まれた板の間部屋
ついつい籠りたくなるような空間です
上部空間に繋がりを持たせた廊下からは閉塞感を感じません
機能性を目的とした手摺材も大工造作で造っています
周りと合わせデザインされた手摺は既製品のように主調せず自然と空間に溶け込みます
赤身勝ちの杉板張り脱衣室
木の香り良く、浴室からくる湿気にも強く安心できる素材
鏡引戸収納に洗面カウンターも大工と建具職人による造作です
令和4年度とやまの木で家づくり支援事業 認定住宅
令和4年度とやまの木が見える家づくり推進事業 認定住宅
【仕上げ】
屋根 ガルバリウム鋼板立平葺き
外壁 焼杉板ァ15㎜縦張り押縁打ち 白洲そとん壁塗り
床 杉フローリングァ30㎜
天井 本実杉板ァ30㎜塗壁 一部塗壁ウォーロ 杉板ァ12㎜
壁 塗壁ウォーロ 杉板 ァ12㎜
【断熱材】
屋根 ネオマフォーム ァ90㎜+輻射シートの上通気層30㎜
壁 ウールブレスV-100R
床 パイナルフォームneo 100mm
【外皮性能】
UA値 0.59W/(㎡K)
【外部建具・窓】
木製製作玄関格子戸(ペアガラス)
YKKAP APW330(樹脂サッシ、ペアガラス)一部APW431(樹脂サッシ、トリプルガラス)