『木かげの家』
工場にて墨付け、刻み作業を進めています。
ワームスではプレカット工場で機械が加工するのではなく
大工が手仕事で加工する手刻みに拘っています。
※プレカットも使用する事もありますが基本は手刻みです。
「大工手仕事となると手間がかかり高くつくんでしょ?またどのくらい期間かかるのですか?」
といった質問を度々受けます。
プレカット加工ですと30坪~40坪の家で3~4日で加工すると聞きます
ワームスの家は刻みに1カ月はかかります。
ただ、ワームスの造りはプレカット加工できない渡りアゴでの登り梁や丸太梁を使う木組みの家です
プレカットにてお願いしても機械加工できずプレカットの大工手加工が発生します。
プレカットに頼んだのに、工期も長くなり金額も跳ね上がった、って事にもなりかねません!
ここを検討せずにプレカット依頼すると、思いと真逆の結果になります。
そもそも大量の木材の手刻み加工をプレカット屋さんが引受てくれるのかも疑問です。
効率化を図って出てきた機械加工のプレカットと、
大工が木を1本1本見極めながら加工する手刻みを価格比較するのもおかしな話なのでですが、、、
正直、ワームスでは皆さんがイメージ持ってるような高い刻み加工賃は頂いてないと思っています。
仕様を標準化する事での作業効率アップに、刻み慣れすることでのスピードアップ等々
少しでも価格を抑える努力をし手刻みを続けています。
以前、知り合いの工務店社長さんから
「坂口さん刻み加工してるけど坪どのくらいなの?」
「うちだと坪100万円以上は貰わないとできないな」
と伺いました。(ウッドショック前の話なので今はそれ以上)
仕事内容から考えると、正直それくらい頂きたいのが本音ではありますが
そこまで刻み加工の認知、ご理解、付加価値が住まい手さんに無いのが現状
ですので、そんなに高い金額は頂いてません。
流石にプレカット同等金額とまで無理ですが
価格以上の付加価値のある家づくりだと自負しています!!!
手刻みの家の負荷価値を上げ、住まい手さんたちに
やっぱ、ワームスの家にしてよかったわ~って喜んでもらえるよう
頑張らんなんな(とやま弁)と思う今日この頃です(^-^;
話を刻み作業に戻します
いつもと違う仕様の箇所は刻み間違えないよう
赤色で描いてます
刻む人への思いやり、愛です♪
7m、8mの長尺材で加工できるのも手刻みの良い所!
多くのプレカット工場が6m材までしか対応していません。
8m材までであれば継手の無い1本物の梁も対応可能です。
中庭デッキの上に架かる軒の出1.2mの登り梁
前田くんと、ガンダムの持ってる武器みたいな形になったな~と談笑
ガンダムにジェネレーションギャップは無い事を実感しました(笑)