2020年10月に竣工した 『沢連の家』 renovation
築約70年のお宅、時代に合った住まいの形を希望され、
約60坪の空間をエリアで仕切り耐震補強しながらの断熱改修工事となります。
南、東に面する本来1番居心地よい場所は
1間の縁側+2間続きの2間半座敷広間+4尺廊下と続き使わない部屋が大半を占め、
ご家族は、光、風が通らない暗い西面居室で生活されていました。
使われない空間から、使う空間へと変貌させます。
1階部分に貼った杉板と既存白壁との趣きのある外観。
2階屋根は瓦の損傷が酷く、新たにガルバリウム立平葺きへと葺き替えしました。
杉板の継ぎ目に入れた縦残の陰影が立体感を出します。
外壁塗装はメンテナスフリーの自然塗料を住まい手奥様に塗って頂きました。
玄関ホール
既存の梁や玄関框がレトロな雰囲気を醸し出します。
外と室内を繋ぐ風除室的用途な空間となります。
玄関ホールのドアを開けると
外観からはイメージ出来ない程、木と塗壁の自然素材で包まれた明るいLDK空間が広がります。
リビング、ダイニング、土間部分とでそれぞれ高さの異なる天井が奥行を感じさせ、
それぞれの場所で居心地よい高さバランスとなっています。
外からダイレクトに入れる土間スペースは
ストレスを感じずに管理でき、ストーブライフを満喫できます。
どこからでも炎の見える温もりある暮らしを楽しんでいただけます。
土間部から見るリビング
天井とテレビ背面壁はヒバ、杉の柾目板貼り
スッキリとした高級感ある仕上りとなりました。
キッチンを回廊できるプランは廻り込む事無く家事がしやすい動線となっています。
漆塗りの立派な既存柱の間に造作階段を見せるインテリアとして設えました
和と洋が上手くリンクした木のぬくもりある暖かな空間となりました。
オープンな対面キッチンは家事をしながらでもご家族の様子を確認でき
貴重なご家族との時間も有効に使えます。
キッチン前は油汚れや水はねの清掃性を考慮されフロアタイル貼りとしました。
しっかり断熱改修したのでリビング階段をご提案
温度差を感じずに2階空間と繋がります。
2階窓から入る明るい光が階段室を通り1階へと届けてくれます
大工の手仕事が伝わる造作木組み手すり
階段ホールにシーリングファンを設置し
空気対流を促します。
2階寝室
杉板、塗壁仕上げの明るい部屋に仕上がりました。
新規で入れた窓からの眺めも抜群です。
2階居室
既存サッシを活かす窓には内窓を設置し、断熱性能を高めました。
収納棚も無垢杉材の造作です。
節の少ない木を希望され
とやまの木の上小材で用意させて頂きました。
これだけの量を良い品質で用意していただいた木材屋さんに感謝。
一等材もナチュラルで良いですが、上小材はやっぱり綺麗だなと改めて感じる家となりました。
タカラパートナーショップ 家事らくリフォーム作品コンテスト2021
「キッチン&リビング部門」
北陸地区 最優秀賞 ・ 全国優勝賞 受賞
令和2年度
とやまの木が見える家づくり推進事業 認定住宅
仕上げ
屋根 ガルバリウム鋼板立平葺き
外壁 ガルバリウム鋼板貼り 一部杉板貼り
床 杉フローリングァ15㎜(上小)
天井 塗壁ウォーロ 杉板ァ12㎜(上小)
壁 塗壁シリカライム 杉板ァ12㎜(上小)
断熱材
天井 パワーマックス タイプB(2重敷)
壁 パワーマックス タイプB
床下 ミラフォーム 3種50㎜
窓
YKKAP APW330