『すくすくHouse』の断熱工事を終えました。
工事を振り返りながら、何処にどのような特徴の断熱材を使っているかを
説明していきたいと思います。
最初に屋根の断熱材
屋根は断熱性能を重視しフェノールフォームの60㎜を使用しました。
特徴は熱伝導率0.019W/m・kと、熱伝導率が低い空気より小さい数値で、
各断熱材の中でもダントツの断熱性能を持っています。
ボード状なので化粧野地板の上に敷き、外貼り断熱工法で施工しているので
施工精度も上り、高い気密も取れています。
ここからもう一工夫
フェノールフォーム上に遮熱防水シートを敷き
屋根垂木の間を通気通路とし自然の空気対流も利用し
遮熱し、しっかりと放熱させ断熱材の劣化、負担をかけないように考えています。
垂木の上に杉無垢野地板を敷き防水強化ルーフィングの上
屋根材を葺きました。
万が一の雨水侵入や結露水対策もしっかり考慮しています。
次は床下断熱材
床下には湿気、結露に強いポリエステル100%断熱材の89㎜を
土台と大引き間に入れていきます。
たとえ工事期間に雨で濡れたり、床下の湿気を吸っても凄く乾きが良く
断熱材の劣化で性能が著しく下がる事もありません。
熱伝導率0.038でフェノールフォームと比較すると数値は劣りますが
伸縮性があるので実際のサイズ間よりも大きなサイズの物を入れれるので
小さな隙間も無く施工でき、断熱材の持つ性能を損なうことなく施工できます。
最後に壁断熱材です
壁もポリエステル断熱材です
熱抵抗値は2.3~3.0(㎡・k)w 壁の厚みによって異なります
性能は床下断熱材と一緒です。
ワームスの家では外壁下の防水透湿シートから内部部屋の壁仕上材まで
透湿性能、また調湿性能の優れた物で施工する事により、内部結露しない工夫をしています。
窓枠廻りの小さな隙間も
こんな具合で
ちょっと、ちぎって簡単に詰め込めます。
※実際施工する者の一意見として
必ずしも数値の高い断熱材を使えば、断熱性能も上がるとは限りません!
いくら断熱性能数値が高くても、施工精度が悪く隙間が多い断熱では本末転倒ですよね!
内部結露、気密向上の対策として壁の中にポリエチレン気密シート張りの
高気密高断熱住宅は、換気扇フル稼働でないと、シックハウス、室内の結露などに影響を及ぼすと耳にします。
せっかくエネルギーを使い冷暖房した室内空気を、またエネルギーを使いあっさりと換気する???
これってエコなんでしょうかね?矛盾してるように思えてなりません!
近年、ハイスペックな熱交換器換気システムもありますが、価格も高額で当然電気も必要!
災害等で長期停電なったらどうなるんだろう?
アナログ人間の私には、現状ではどうもしっくりきません(^_^;)